2026-10-19

【“masshiro”|ASTIA】純粋な好奇心が動く瞬間を、素直な気持ちで捉える色

富士フイルムのカメラをはじめて手に入れた当初、ASTIAはぼくにとって地味な印象のフィルムシミュレーションでした。

フジっぽい色味を出したいならPROVIAを使えばいい。鮮やかさが欲しければVelviaがある。言葉を選ばずにいえば、ASTIAはなんとも中途半端な役割に感じられました。

ASTIAの自然な肌色で撮影した、子供のポートレート写真

ASTIAの魅力に気づいたのは、息子が生まれて、理想的な光がない条件下で人物撮影をする頻度が高くなってからです。

肌の色は自然なまま(あるいは少しだけ血色良く)撮りたいけど、周りの光景は鮮やかに残したい。そんなわがままなニーズに応えてくれたのがASTIAでした。

コントラストが低くダイナミックレンジが広くとれる一方で、残したい色はきちんと残るというバランス感が、ASTIAを使う最大の理由です。

ASTIAで撮影した、光の抜ける空間と子供のスナップ写真

一言にポートレート用のフィルムシミュレーションといっても、その選択肢は多岐にわたります。

当然PROVIAを使うこともできますし、PRO Neg. Hiのようなゴージャスな演出を得意とするものもあります。より印象的な作品を目指して、クラシックネガやACROSを選ぶことだってできます。

その中でASTIAを選ぶ理由を明確にするとしたら、もっとも素直な心で撮れるフィルムシミュレーションだとぼくは思っています。

ASTIAで撮影した、何かに向かって走り出す子供の写真

子供の純粋な好奇心が動く瞬間。大人が気づいていない余白に向かって、子供は無邪気に走り出します。

そんな邪心の一切ない素直な気持ちでシャッターを切ることができるのが、この“masshiro”と名付けたレシピの魅力です。

基本的には露出をプラス気味に撮ることで、白飛びした空間を印象的に残したい時に活用することが多く、特に子供を撮影するときに重宝しています。

一方で適正露出にすれば、豊かな階調を活かして広いダイナミックレンジで撮ることが可能なので、風景写真に味付けとして使うのも楽しいです。

お出かけの時にとりあえず使っておけば、そう期待外れにはならない万能レシピと言えるでしょう。

ASTIAのレシピ“masshiro”で露出をプラスにして撮影した、白飛びを活かした写真

とても透明感高く映るので、家族写真として距離が出過ぎないよう、レシピにはグレインエフェクトを追加しています。

より高解像度を求めるポートレート撮影の際は、グレインエフェクトを外して使ってみても面白いかと思います。

【“masshiro”|ASTIA】カスタムレシピ

フィルムシミュレーションASTIA
グレインエフェクト弱, 小
カラークローム・エフェクト弱
カラークローム・ブルー弱
スムーズスキン・エフェクト弱
ホワイトバランスAUTO WHITE PRIORITY / R -1, B -1
ダイナミックレンジDR200
Dレンジ優先OFF
トーンカーブH +1.5, S +0.5
カラー+1
シャープネス-1
高感度NR+1
クラリティー0
FSレシピ“masshiro”(ASTIA)の設定一覧カード

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