フルサイズカメラを手放して、APS-C機に出戻りした話|家族写真に必要十分なカメラ選び
このたび、約2年にわたってメイン機として愛用してきたNikon Z6IIIを手放し、FUJIFILM X-E5を購入しました。
詳細のところは過去の記事を読んでいただければと思いますが、端的に言うと子供の写真を手軽に撮るために、大きなフルサイズ機から小型カメラに乗り換えたと言う訳です。
Nikon Z6IIIは、本当に思い出深いカメラです。
このカメラがなかったら、このブログも立ち上げていなかったでしょう。
YouTubeもはじめていないだろうし、依頼を受けてレビュー執筆をすることもなかったでしょう。
白鳥を見に行ったり、山登りしたりもしなかったと思います。
それくらいこのカメラは、ぼくに様々な経験をさせてくれました。


そもそもぼくがZ6IIIを買ったのは、フルサイズカメラを触らなくてはならないという、どこか使命感にも近い思いがきっかけだったように感じます。
やっぱりデジタルカメラの本筋はフルサイズ機にあり、フルサイズを持っていないとカメラを語るに値しない。
そんな思い込みが、Z6IIIの購入を後押ししました。
確かにフルサイズ機には余裕があります。
RAW現像の際にはダイナミックレンジの余裕が表現の幅を広げますし、高感度耐性やカメラそのものの性能においても、APS-C機にはないスペックを誇るカメラが多いです。

しかし、フルサイズ機をなんでも撮れる、魔法のカメラだと勘違いしていたかもしれません。
比較したら当然、センサーサイズは大きい方が表現に余裕は生まれるものの、それが「=いい写真が撮れる」とは決してならないのです。
Z6IIIを購入した当時は、フルサイズデビューを果たして誇らしい気持ちでいっぱいでしたが、次第に魔法のカメラではないことに気づき始め、ではどうしたらこのカメラを自分なりに使いこなせるのかと模索したものでした。

次第に、答えはレンズにあると理解し始めました。
カメラはあくまで撮影時の余裕を生むガジェットであり、描写を決定づけるのはレンズの性能のほうがウェイトが高いということを、いろんなレンズを触っていく中で実感してきました。
カメラはレンズの魅力を引き出すためのガジェット。
レンズこそが絵を作り出すのです。
ニコンはそういった意味でも、素晴らしい選択肢を与えてくれました。
様々なレンズを触って、収差が少なく空気を透明に写し撮るようなレンズが自分の好みだと気づけました。

そうこうしているうちに、息子も大きくなり、今にも歩き出しそうなところまできています。
少しでも隙を見せるとどこかへ行ってしまうため、大きなカメラを肩にぶら下げて出かける余裕は、もうありません。
今のぼくにとっては、センサーサイズにこだわることなく、小さく取り回しがよくてレンズの性能がいいメーカーのカメラを使いたいとなったわけです。
富士フイルムが、まさにそのメーカーです。
APS-C機にこだわり、高画素化とそれに対応するレンズを作っているメーカー。
今のぼくにはぴったりです。

カメラとレンズに対して、いろんな経験をしてきたからこそ、今のAPS-C機1本というスタイルにたどり着けたと思います。
フルサイズを経験して、家族ができ、レンズに対する理解を深めてAPS-C機に戻るというのは、なかなかいいカメラ遍歴だと自分でも思っています。
今後子供が巣立った頃に、またニコンのような素晴らしい大型カメラを作るメーカーに戻れるのも楽しみです。
センサーサイズはあくまで指標のひとつ。
自分の生活、撮影スタイルに合ったカメラ選びができると、より撮影を楽しめるかと思います。









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