FUJIFILM X-E5のフィルムシミュレーション比較|曇りの日の色味を確認
ぼくの住む大阪も梅雨入りということで、曇りの日が続いています。
太陽が出ていないとあまりいい写真が撮れません。
曇りの日の写真=コントラストと彩度が低い写真になってしまうので、どうしても面白みにかけます。
しかし!
せっかくブログ発信をしている身ですから、こういった悪条件下に実験をしてみようではありませんか。
ということで、最近買ったX-E5にXF 18mm F1.4 R LM WRを付けて、曇天の下で基本のフィルムシミュレーションを試し撮りしてきました。
なるべく同じ色の紫陽花を撮ってきたのですが、同じ被写体・構図での厳密な比較ではなく、各フィルムシミュレーションがどんな特徴を持っているか、雰囲気を見ていただければと思います。
PROVIA / スタンダード

いわゆるFUJIFILMの標準の色が、このPROVIAです。
スタンダードとは言いますが、目で見ているそのままよりも少し発色が良く、コントラストが控えめになる印象です。
せっかく富士フイルム機を買ったら、いろんなフィルムシミュレーションを使いたくなるかと思いますが、迷子になったとき、たまにPROVIAに戻ってくると無茶苦茶しっくりくることがあります。
スタンダードなんだけど、普通ではない。
そんな特別な色味です。
Velvia / ビビット

全フィルムシミュレーションの中で、最も発色が良く彩度が高いです。
光が入ってこなくても、十分な発色を得ることができるので、曇りの日にはおすすめのフィルムシミュレーションです。
このような草花や風景写真を撮ると、なんだかみずみずしい感じになるのも特徴です。
みずみずしくハキハキ、わかりやすく発色がいいので、自然以外に食べ物にもおすすめです。
ASTIA / ソフト

ソフトという名の通り、ふんわり柔らかい雰囲気のフィルムシミュレーション。
コントラストが控えめなので、ダイナミックレンジが広く感じられるのもメリットです。
このフィルムシミュレーションはある程度光がないとあまり特徴が感じられないので、下から煽ってなるべく空を入れるように意識して撮りました。
曇りの日にはあまり向かないフィルムシミュレーションですが、晴れた日のポートレートには最適なルックです。
クラシッククローム

かなり強く発色を抑えたルックで、フィルムライクの代名詞的なフィルムシミュレーションです。
特に緑が深く和な雰囲気に、赤は茶色がかってレトロな雰囲気になるのが特徴で、ストリートスナップでこのフィルムシミュレーションを使うと、目で見えている世界とガラッと印象が変わるのが楽しいです。
ただしコントラストと発色が控えめなので、万能ではなく、構図や被写体は選ぶ必要があります。
個人的には、これでポートレートを撮るのはあまりおすすめしません。
REALA ACE

悪く言えばぱっとした特徴がない、良く言えば万能なフィルムシミュレーション。
落ち着いたトーンでありながら、緑と青の色が絶妙な残り方をしてくれるので、個人的には大好きです。
特にポートレートでは抜群の発色を見せるので、子供を撮る際に一番よく使うフィルムシミュレーションでもあります。
しかしこの写真はひどいですね……笑
コントラストを抑えたルックなので、光が少ないと全く立体感が生まれません。
Pro Neg.Hi

コントラストが高めで、メリハリのある見た目が特徴。
印象的で、わかりやすくいい写真が撮れるフィルムシミュレーションでもあります。
若干暖色に転ぶような印象を持っていますが、自然を写すととても綺麗な発色をしてくれるので、結構好きなルックです。
曇天でも十分その魅力がわかりますが、斜陽の中で使うとより魅力的な光の写し方をしてくれます。
Pro Neg.Std

Pro Neg.Hiと比べて、よりフラットでコントラストを抑えたルックが特徴です。
個人的に、ASTIAと役割が被る気がしてあまり使うことはないのですが、こうして比較してみると、ASTIAよりもさらに発色を柔らかくしているような感じがしました。
ということで、使用経験があまりないのであまり語ることがないのですが、調べてみるとスタジオワーク向けという評価もあるようです。
参考までに。
クラシックネガ

これも人気ですよね。
クラシッククロームよりもさらに発色を抑えており、なんとなく気だるい雰囲気です。
緑がとことん深く出るので、こういう自然の写真を撮ると格好いい雰囲気が出て好きです。
どんな被写体でもザ・富士フイルムになるので、個人的には自分の特徴を出しづらいルックでもあると思っていて、あまり乱用しないように気をつけています。
ノスタルジックネガ

クラシックネガと同じネガフィルム調のルックですが、こちらは割合素直な発色かつ、温かみのある雰囲気です。
結構流行りの色味でもあるのかなとも思います。
すっきりとした色合いの中に、少し暖色が入ったようなルックは、最近のカメラではSIGMA FPやCanonらしさもある気がします。
ぼくもかなり気に入って使っているフィルムシミュレーションのひとつで、フィルムライクかつ繊細に撮りたいときによく選んでいます。
ETERNA / シネマ

極端に発色を抑えたルック。
ここまで極端にコントラストを抑えていると、曇り空とか関係なくなってくるので、逆にありかもしれません。
映画フィルムを再現しており、動画用のフィルムシミュレーションと言われることが多いですが、写真に使っても変わった雰囲気が味わえて楽しいです。
ETERNA / ブリーチバイパス

銀残し風のフィルムシミュレーション。
ぼくの世代だったら、マトリックスの色味と言えばわかりやすいでしょうか。
超低彩度。超ハイコントラスト。
もう曇りとか晴れとか、もはや被写体とか、あまり関係ありません。
なかなかにクセの強いルックですが、使いこなしたら独自の作風になるかもしれません。
ACROS

出ました。大本命のフィルムシミュレーション。
シャドウの階調の豊かさはAPS-C機ということを忘れさせられるほど。
モノクロは難しいと思う人も多いかもしれませんが、このACROSはとりあえず当てはめておけばどんなシーンでも雰囲気が一段アップする魔法のフィルムシミュレーションです。
フィルムグレインとの相性も抜群で、ポートレイトや日常写真に使うのもおすすめです。
ちなみに、フジのカメラは「20種類のフィルムシミュレーション搭載」などと謳われているかと思いますが、この20種類の中にはACROSに付随するカラーフィルターも含まれているので、体感としてちょっと少なく感じるかもしれません。
カラーフィルターは使いこなしたら撮って出しの表現が広がるのだと思いますが、ぼくはそこまでは使いこなせていませんので、ここの紹介はノーマルのみで。
モノクロ

ACROSと比べてフラットで標準的な見た目。
イメージとしてはASTIAを白黒にしたみたいなルックです。
ACROSよりもクセが少ないので使いやすいと言われることも多いですが、ぼくの中ではACROSほどの特別感を抱けず、使うことはほぼありません。
ただ、今回のような光のコントラストが少ない条件で、クローズアップしたニュアンス写真を撮ると、ちょっと不気味で抽象的な描写ができました。
セピア

これを使っている人はいるのでしょうか?
一度も見たことないくらいマイナーで、使いづらいフィルムシミュレーションだと思っています。
ぼくも今回、はじめて使いました。
まあ正直、魅力はあまり感じませんね。
まとめ
各種フィルムシミュレーションを、曇り空の下で比較してきました。
結論として、曇りの日にはVelviaとPro Neg.Hiあたりがおすすめかと思います。
個人的にはじめて使うフィルムシミュレーションもあって、新しい発見のある比較でした。
また今度は、晴れた日にも比較写真を撮ってきたいと思います。








コメントを残す