2026-06-16

FUJIFILM X-E5のフィルムシミュレーション比較|曇りの日の色味を確認

ぼくの住む大阪も梅雨入りということで、曇りの日が続いています。

太陽が出ていないとあまりいい写真が撮れません。
曇りの日の写真=コントラストと彩度が低い写真になってしまうので、どうしても面白みにかけます。

しかし!

せっかくブログ発信をしている身ですから、こういった悪条件下に実験をしてみようではありませんか。

ということで、最近買ったX-E5XF 18mm F1.4 R LM WRを付けて、曇天の下で基本のフィルムシミュレーションを試し撮りしてきました。

なるべく同じ色の紫陽花を撮ってきたのですが、同じ被写体・構図での厳密な比較ではなく、各フィルムシミュレーションがどんな特徴を持っているか、雰囲気を見ていただければと思います。

PROVIA / スタンダード

PROVIA/スタンダード|X-E5で撮影した曇天の紫陽花

いわゆるFUJIFILMの標準の色が、このPROVIAです。

スタンダードとは言いますが、目で見ているそのままよりも少し発色が良く、コントラストが控えめになる印象です。

せっかく富士フイルム機を買ったら、いろんなフィルムシミュレーションを使いたくなるかと思いますが、迷子になったとき、たまにPROVIAに戻ってくると無茶苦茶しっくりくることがあります。

スタンダードなんだけど、普通ではない。

そんな特別な色味です。

Velvia / ビビット

Velvia/ビビット|高彩度で鮮やかに仕上がった曇天の紫陽花

全フィルムシミュレーションの中で、最も発色が良く彩度が高いです。

光が入ってこなくても、十分な発色を得ることができるので、曇りの日にはおすすめのフィルムシミュレーションです。

このような草花や風景写真を撮ると、なんだかみずみずしい感じになるのも特徴です。

みずみずしくハキハキ、わかりやすく発色がいいので、自然以外に食べ物にもおすすめです。

ASTIA / ソフト

ASTIA/ソフト|柔らかい階調で空を入れて撮影した紫陽花

ソフトという名の通り、ふんわり柔らかい雰囲気のフィルムシミュレーション。

コントラストが控えめなので、ダイナミックレンジが広く感じられるのもメリットです。

このフィルムシミュレーションはある程度光がないとあまり特徴が感じられないので、下から煽ってなるべく空を入れるように意識して撮りました。

曇りの日にはあまり向かないフィルムシミュレーションですが、晴れた日のポートレートには最適なルックです。

クラシッククローム

クラシッククローム|レトロな色味で撮影した曇天の紫陽花

かなり強く発色を抑えたルックで、フィルムライクの代名詞的なフィルムシミュレーションです。

特に緑が深く和な雰囲気に、赤は茶色がかってレトロな雰囲気になるのが特徴で、ストリートスナップでこのフィルムシミュレーションを使うと、目で見えている世界とガラッと印象が変わるのが楽しいです。

ただしコントラストと発色が控えめなので、万能ではなく、構図や被写体は選ぶ必要があります。

個人的には、これでポートレートを撮るのはあまりおすすめしません。

REALA ACE

REALA ACE|落ち着いたトーンで緑と青が残る曇天の紫陽花

悪く言えばぱっとした特徴がない、良く言えば万能なフィルムシミュレーション。

落ち着いたトーンでありながら、緑と青の色が絶妙な残り方をしてくれるので、個人的には大好きです。

特にポートレートでは抜群の発色を見せるので、子供を撮る際に一番よく使うフィルムシミュレーションでもあります。

しかしこの写真はひどいですね……笑

コントラストを抑えたルックなので、光が少ないと全く立体感が生まれません。

Pro Neg.Hi

Pro Neg.Hi|コントラスト高めでメリハリのある曇天の紫陽花

コントラストが高めで、メリハリのある見た目が特徴。

印象的で、わかりやすくいい写真が撮れるフィルムシミュレーションでもあります。

若干暖色に転ぶような印象を持っていますが、自然を写すととても綺麗な発色をしてくれるので、結構好きなルックです。

曇天でも十分その魅力がわかりますが、斜陽の中で使うとより魅力的な光の写し方をしてくれます。

Pro Neg.Std

Pro Neg.Std|フラットで柔らかい発色の曇天の紫陽花

Pro Neg.Hiと比べて、よりフラットでコントラストを抑えたルックが特徴です。

個人的に、ASTIAと役割が被る気がしてあまり使うことはないのですが、こうして比較してみると、ASTIAよりもさらに発色を柔らかくしているような感じがしました。

ということで、使用経験があまりないのであまり語ることがないのですが、調べてみるとスタジオワーク向けという評価もあるようです。

参考までに。

クラシックネガ

クラシックネガ|気だるい雰囲気の深みある緑の紫陽花

これも人気ですよね。

クラシッククロームよりもさらに発色を抑えており、なんとなく気だるい雰囲気です。

緑がとことん深く出るので、こういう自然の写真を撮ると格好いい雰囲気が出て好きです。

どんな被写体でもザ・富士フイルムになるので、個人的には自分の特徴を出しづらいルックでもあると思っていて、あまり乱用しないように気をつけています。

ノスタルジックネガ

ノスタルジックネガ|温かみのある繊細なトーンの曇天の紫陽花

クラシックネガと同じネガフィルム調のルックですが、こちらは割合素直な発色かつ、温かみのある雰囲気です。

結構流行りの色味でもあるのかなとも思います。

すっきりとした色合いの中に、少し暖色が入ったようなルックは、最近のカメラではSIGMA FPやCanonらしさもある気がします。

ぼくもかなり気に入って使っているフィルムシミュレーションのひとつで、フィルムライクかつ繊細に撮りたいときによく選んでいます。

ETERNA / シネマ

ETERNA/シネマ|極端にコントラストを抑えた映画的な紫陽花

極端に発色を抑えたルック。

ここまで極端にコントラストを抑えていると、曇り空とか関係なくなってくるので、逆にありかもしれません。

映画フィルムを再現しており、動画用のフィルムシミュレーションと言われることが多いですが、写真に使っても変わった雰囲気が味わえて楽しいです。

ETERNA / ブリーチバイパス

ETERNA/ブリーチバイパス|超低彩度・超ハイコントラストの銀残し風紫陽花

銀残し風のフィルムシミュレーション。

ぼくの世代だったら、マトリックスの色味と言えばわかりやすいでしょうか。

超低彩度。超ハイコントラスト。

もう曇りとか晴れとか、もはや被写体とか、あまり関係ありません。

なかなかにクセの強いルックですが、使いこなしたら独自の作風になるかもしれません。

ACROS

ACROS|豊かなシャドウ階調で撮影したモノクロの紫陽花

出ました。大本命のフィルムシミュレーション。

シャドウの階調の豊かさはAPS-C機ということを忘れさせられるほど。

モノクロは難しいと思う人も多いかもしれませんが、このACROSはとりあえず当てはめておけばどんなシーンでも雰囲気が一段アップする魔法のフィルムシミュレーションです。

フィルムグレインとの相性も抜群で、ポートレイトや日常写真に使うのもおすすめです。

ちなみに、フジのカメラは「20種類のフィルムシミュレーション搭載」などと謳われているかと思いますが、この20種類の中にはACROSに付随するカラーフィルターも含まれているので、体感としてちょっと少なく感じるかもしれません。

カラーフィルターは使いこなしたら撮って出しの表現が広がるのだと思いますが、ぼくはそこまでは使いこなせていませんので、ここの紹介はノーマルのみで。

モノクロ

モノクロ|フラットなモノクロトーンで撮影した抽象的な紫陽花

ACROSと比べてフラットで標準的な見た目。

イメージとしてはASTIAを白黒にしたみたいなルックです。

ACROSよりもクセが少ないので使いやすいと言われることも多いですが、ぼくの中ではACROSほどの特別感を抱けず、使うことはほぼありません。

ただ、今回のような光のコントラストが少ない条件で、クローズアップしたニュアンス写真を撮ると、ちょっと不気味で抽象的な描写ができました。

セピア

セピア|セピアトーンで撮影した紫陽花

これを使っている人はいるのでしょうか?

一度も見たことないくらいマイナーで、使いづらいフィルムシミュレーションだと思っています。

ぼくも今回、はじめて使いました。

まあ正直、魅力はあまり感じませんね。

まとめ

各種フィルムシミュレーションを、曇り空の下で比較してきました。

結論として、曇りの日にはVelviaPro Neg.Hiあたりがおすすめかと思います。

個人的にはじめて使うフィルムシミュレーションもあって、新しい発見のある比較でした。

また今度は、晴れた日にも比較写真を撮ってきたいと思います。

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