2026-08-07

NOKTON 23mm F1.2はコクがある、描写と撮影の楽しさを両立できるレンズ

Xマウントをサブ機として使っていた頃、決まって使っていたのはこのNOKTON 23mm F.12でした。

なぜかというと、使っていて圧倒的に楽しいから。

当時はフルサイズ機をメイン機として扱っていたので、比較するとXマウントはAFがどうしても遅い。

どうせすぐに合焦しないのなら、MFを使った方が楽しいじゃないかと割り切ったような楽しみ方をしていました。

このレンズの描写性能を話す前にまず、筐体そのものの質感の話をさせてください。

金属筐体の程よい冷たさと、コシナのものづくりが光るフォーカスリングの確かな高級感。

使っていて楽しいというのは、機材の質感に大きく影響されるということがよく分からせられるプロダクトでもあります。

ひさしぶりに作例を見返すと、まさにサブ機というような絵作りをしているなと我ながら感じます。

富士フイルムらしさを全面に押し出すような、フィルムシミュレーションを活かした撮影をしていますね。

ただこれはデジタルな調整の話だけではなく、このレンズが持つコントラストの高さと柔らかなボケ味のおかげだとも思います。

Voigtlanderはサードパーティーのレンズメーカーながら、各社のマウントの特徴をよく理解した上で、切れ味と抜け感のバランスを調整しているようにも思えます。

というのもこのNOKTON 23mm F1.2はXマウント専用設計。
MFレンズというニッチな製品ながら、さらにマウントまで限定するというコシナのこだわりようです。

やっぱり基本は、F1.2を活かした絞り開放の撮影が楽しいレンズです。

ピント合わせはシビアですが、被写体を背景から浮かび上がらせる分離効果が強いので、深く構図を考えなくても思わずはっとさせられる作品が撮れています。

ピントは適度にシャープで、ボケも上品で騒がしくなく、人 / 自然 / 金属、なにを撮っても被写体の質感をしっとりとしたものに仕上げてくれます。

上質なコクとでも言いましょうか。
べったりしてないのに色のりがいいのは、いいレンズの特徴だと思います。

さて、ここまでは2年ほど前に撮影した2400万画素の写真でしたが、ここからは4000万画素の作例を見ていただきます。

最新の高画素機にもしっかり対応しており、大画面で見ても画質に破綻はありません。

2022年発売と比較的新しい部類のレンズではあるので当然かもしれませんが、この写りを214gの小型レンズで楽しめるのはVoigtlanderだからこそ成せる技でしょう。

そういえば2年前の写真も最新の写真も、PRO Neg. Hiを多く使っています。

これは偶然そうなったというよりも、このレンズを使うときは自然と諧調豊かなフィルムシミュレーションを選んでしまうといった必然があるように思います。

明文化しているわけではなくとも、感覚で自然と「このレンズにはこのフィルムシミュレーション」みたいな組み合わせが決まるのは、レンズの魅力が感じ取りやすいがゆえの嗜好なのかもしれません。

マニュアルレンズということで難しそうと嫌厭している方もいるかと思いますが、ぜひ一度試してみて欲しいです。

購入までは踏み込めない方は、まずはレンタルでマニュアルフォーカスにチャレンジしてみるのもおすすめです。

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