X-T6の噂が浮上中|富士フイルムユーザーが、今すぐ買える第五世代機をまとめて比較してみた(2026年最新版)
2026年も後半戦が始まろうとしていますが、いまだに富士フイルムから新製品発表がありません。
確かにSONYなどと比べると新製品開発のスピードはゆったりしたカメラメーカーではありますが、新レンズを含め半年間音沙汰がないというのは、ぼくの記憶ではここ数年なかったことです。
巷では「今年発表されるであろうFUJIFILM X-T6に、全勢力を集中しているのではないか」とも噂されています。
Xマウントもついに第六世代に突入しようということで、ラインナップの中でもミドルハイクラスを担うX-Tシリーズは、富士フイルムにとっては非常に重要な機種のはず。
ぼくのような富士フイルムファンは、発表の時を今か今かと心待ちにしております。
X-T6に対する不確定情報の噂話は別の記事にまとめていますので、この記事では2026年6月時点で現行機種として発売されている、いわゆるXマウント第五世代機についてまとめてみたいと思います。
発売日順に見ていきましょう!
X-H2S(2022年7月発売)
第五世代機のスタートを担ったのは、Xマウントのフラグシップ機、X-H2Sでした。

今振り返ると、派生機に思える「S」の方が先に出ていたとは、意外に感じます。
そもそも、なにを持って第五世代機と呼ぶかですが、「X-Processor 5」を搭載している機種とくくるのが最も正確でしょう。
X-H2Sは、まさにそのX-Processor 5を初搭載した機種ということで、富士フイルムが苦手としていたAF速度や動体追従性能の向上を達成したカメラとなりました。
さらに特徴的だったのは、センサーに裏面照射積層型2616万画素センサーを採用したことです。
2600万画素クラスと、前世代の第四センサー同等の画素数ではありましたが、積層型センサーを搭載しているということで、書き出し速度が大幅に向上。
最大40コマ/秒の連写速度という、フルサイズ機の上位モデルにも匹敵する連写性能はAPS-Cカメラの中でトップに君臨し続けています。
個人的に富士フイルムに連写性能を求めたことはありませんが、APS-Cセンサーはクロップ特性とレンズの安さにおいて動体撮影にメリットがあるので、刺さる人には刺さったことでしょう。
ちなみに、Nostalgic Neg.がはじめて搭載された機種でもあります。
(発売後のファームウェアアップデートでREALA ACEも追加)
X-H2(2022年9月発売)
X-H2Sのわずか2ヶ月後に発売された兄弟機。
4020万画素の高画素センサー「X-Trans CMOS 5 HR」を初搭載したカメラということもあり、Xマウント第五世代機という意味ではこちらの方が印象深い人も多いかもしれません。

富士フイルムの色味を使う上で、それまでの機種では様々な制約を我慢しなくてはいけませんでした。
AF速度の遅さ、モードダイヤルのない独自の操作性、APS-Cという階調表現の出しづらいセンサー。
それらの制約から解放され、富士フイルムでも現代のプロユースに対応できるようになったのが、このX-H2からだと個人的に思っています。
ぼくがニコン機を手放し、Xマウント1本で行こうと決断できたのも、このX-H2があったから。
今はまだ手に入れていませんが、今後依頼を受けてのポートレート撮影が増えた際には、この子を手に入れれば富士フイルムでも十分対応可能と踏ん切りがつきました。
実際、富士フイルムを使っている海外フォトグラファーの多くがこのX-H2を使っているのをよくSNSで見ます。
それくらい、富士フイルムでクライエントワークを遂行する際の信頼性を引き上げたカメラだと思います。
X-T5(2022年11月発売)
フラッグシップ機となるHシリーズから2ヶ月遅れで発売されたのが、X-T5でした。

富士フイルム公式サイトから引用。
Xマウントのミドルハイクラスを担うTシリーズであり、Xマウントの基幹システムとも呼ぶべき重要な一台です。
ぼくはX-T4ユーザーなのですが、このカメラが出た時は、まさに「原点回帰」だなと感じました。
象徴的なのは、X-T4がバリアングル液晶に対して、X-T5には3軸チルト液晶が採用されています。
X-T4はスチルと動画の両方をバランスよくこなすことができるカメラだったのに対して、X-T5はスチル性能をより強調した機種となっています。
動画撮影性能はX-T4と同程度に抑え、画素数アップと手ぶれ補正強化、さらには小型軽量化と、本当にスチルに必要な要素だけを追求した、いいスナップ機だと感じます。
かなり完成度の高いスチル機なため、後継となるX-T6がどのような様相でリリースされるかは非常に興味が湧くところです。
X-S20(2023年6月発売)
ここまでの3機種は、いわばプロユースにも応え得る高性能機で、富士フイルムとしても力の入れようは相当なものだったでしょう。
HとTのメイン機種発売から約半年の期間を経て、徐々に趣味性の高い機種たちが現れました。
その皮切りとなったのが、X-S20です。

なにより特徴的なのは、センサーにX-Trans CMOS4を採用していること。
エンジンは第五世代なのにセンサーは第四世代のままという割り切り方です。
これはとてもいい売り出し方だと、個人的には感じていました。
というのも、今でこそ富士フイルムは高画素機のラインナップが充実しているイメージが定着しましたが、X-H2が登場した当時は「富士フイルムで4000万画素は必要か?」と、懐疑的な意見も多かったです。
確かにいわゆるフィルムライクな表現と高画素は相反するものにも思いますし、それだったら素直にフルサイズ機やGFXを使うという人もいるでしょう。
結果的にはXFレンズの性能を最大限に引き出す4000万画素化は、多くのカメラファンにとって歓迎すべきものだったわけですが、先述のような高画素化に対しての疑問を抱いていたユーザーにとって、X-S20はちょうどいい選択肢のひとつになりました。
X-T5と比べて5万円以上安い価格でありながら、7段手ぶれ補正や6.2K動画撮影など、十分すぎる性能を小型ボディに備えており、家族撮影をメインとする趣味カメラとしては非常に有力な選択肢となっています。
X-T50(2024年6月発売)
X-S20発売から1年経って登場したのが、X-T50です。

こちらはX-Trans CMOS 5 HRを搭載しており、X-T5とX-S20の中間に位置するような機種です。
X-T5と比べると防塵防滴がなかったり、EVFが安価なものになっていたり、コストダウンの形跡はありながらも、4000万画素を楽しむ上で最安の選択肢になるという意味においては価値のある一台です。
また、フィルムシミュレーションダイヤルを最初に搭載した機種であることも、注目すべきポイントです。
情報が簡単に検索できる今の時代、多くのライトユーザーにとって、最もわかりやすい富士フイルムの特徴は、やはりフィルムシミュレーションでしょう。
正直カメラ中級者以上の方であれば、X-T5とISOダイヤルの方が搭載されている方が何倍もありがたいものになるでしょうが、マーケティング的に目立つ方式を取ったということでしょう。
初心者に使いやすいカメラを作ろうという意図よりは、ブランド価値を下げて目先の売上を取りに行くような、疑問を感じるプロダクトだと個人的には思います。
X-M5(2024年11月発売)
ここで本気の廉価版、Xマウントの入門機が登場します。

X-S20と同じX-Processor 5+X-Trans CMOS4という構成でありながら、手ぶれ補正なし、EVFなしで必要最低限の機能にとどめたカメラです。
価格も12万円ほどで買え、サイズもかなりコンパクトに仕上がっているので、「真剣にカメラに取り組むつもりはないけど、とりあえず富士フイルムのカメラを買ってみたい」という人にはもってこいの機種となります。
あるいは、Xマウントユーザーのサブ機や動画専用機といった使い方も想定されるため、かなり広い層に売れているんじゃないでしょうか。
なお先ほどは酷評しましたが、この機種にフィルムシミュレーションダイヤルが乗っかっているのは、とてもいいアイデアだと思っています。
10万円ちょっとの機種ですから、とりあえずカメラを始めてみた人が左肩のダイヤルをくるくる回して色が変わるのを楽しむというのは、非常にいい塩梅だと思うんですよね。
反対にカメラに20万円出すのであれば、EV値についての勉強をしてもらわないと困るくらいに、カメラメーカーにはどっしり構えて商品を出して欲しいところです。
X-E5(2025年8月発売)
さて、趣味カメラの真髄とでもいったらいいでしょうか。
ぼくも所有している、X-E5が登場したのが約1年前となります。

レンジファインダースタイルということで、ストリートユースをメインに見据える機種であるEシリーズ。
第五世代機でついに手ぶれ補正が搭載されたということで、一段と魅力的な機種になりました。
前進機のX-E4と比べると若干重くなっているということですが、最新のX-Processor 5に手ぶれ補正と4000万画素対応を手に入れたX-E5は、X-T5にも匹敵するスナップ機になっています。
しかし実際に触ってみると、例えば電源の起動速度であったり写真のプレビュー速度であったりで、もっさり感が否めないのが正直なところです。
ぼくが所有しているX-T4と比べても遅いなと感じるので、これはおそらくメモリの部分が影響しているのでしょう。
あくまで趣味カメラという域をでないことはよく認識しておきましょう。
しかしこのデザインとサイズ感で、出てくる絵はフラッグシップのX-H2と同じなわけですから、名作カメラと言い切ってもいいと個人的には思っています。
またキットレンズも優秀なので、本気ではじめる最初の一台としてもコスパのいい機種だと思います。
X-T30III(2025年11月発売)
この記事を書いている時点で、富士フイルムの最新カメラとなるのがx-T30IIIです。

小型で13〜14万円と安い。非常にわかりやすい入門機です。
X-M5にEVFが付いたとも言えるし、X-S20からボディ内手ぶれ補正を外したとも言えるカメラ。
ターゲットとしている層がわかりやすく、とてもいいカメラではないでしょうか。
ぼくがもし知人から「家族撮影のためにカメラを探しているんだけど、おすすめないかな?」と聞かれたら、真っ先に候補に上がるカメラです。
ちなみに、X-T30IIIに合わせるレンズのおすすめも聞かれたら、XF 23mm F2あたりをおすすめします。
手ぶれ補正がないのである程度明るいレンズがよく、かつ小型なボディにマッチし、中古価格も小慣れているということで、かなりいい選択肢になると思います。
Xマウント第五世代機は隙のないラインナップ
こうしてみて見ると、第五世代機は非常に隙のないラインナップになっていると改めて感じます。
とりあえずはじめるならX-M5。
EVFを覗きたいならX-T30III。
手ぶれ補正が欲しいならX-S20。
4000万画素が欲しいならX-T50。
さらに操作性や連写性のを高めたいなら、X-T5やX-H2といったプロユースに応える上位機といった形で、非常にわかりやすく階層分けがなされていると思います。
X-E5のみはっきりとした性能による区分があるわけではないですが、レンジファインダースタイルやアルミ削り出し軍艦といった趣味性の高いカメラということもあり、ぼくのように2台目以降でサブ機として買う人が多いのではないかと想像します。
あとはproシリーズでX-Processor 5を搭載した機種が出ていないのが気になるところですね。
おそらくこれだけ充実したラインナップがすでに揃っていますから、X-T6による第六世代への進化を進めつつ、proをX-Processor 5として出すのか、はたまた第六世代エンジンとして出すのか、気になるポイントです。
どんな性能で登場してくるのか。今から楽しみです。








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